相模原みのり塾 活動ブログ

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9/12の授業報告~オンライン~

こんにちは、スタッフです。

9/12の授業報告です。本日は4回目のオンライン授業でした。

今回は4時限の授業で計48組、延べ96名の生徒と講師が授業に参加しました。皆さんだいぶオンライン授業には慣れているようでしたね。

でもですねえ、これは、オンライン授業(Zoom)のやり方に慣れただけであり、生徒の皆さんが授業の内容を画面越しで理解できているのかは別の問題、だと思っています。

生徒にとってどうすれば理解してもらえるのか、講師陣も試行錯誤で取り組んでいます。

だけど、対面授業による学びの場はできるだけ確保したいのがみのり塾の本音です(講師陣からも対面の方がいい!と多く要望があります)。

今後、いつ対面授業に切り替えるのかは、延長された緊急事態宣言の各中学校の対応なども横目で見つつ検討していかなければなりません。スタッフの立場からするとブログに載せる授業風景の写真が撮れないのが結構キツイんですよね・・・。

 

 

さて、すっかり真夏の暑さも和らいできたこの時季の日本の気象現象といえばズバリ『台風』です。

令和元年東日本台風(台風第19号)では相模原市緑区津久井地域でも甚大な被害があったことは、みなさんの記憶にも新しいかと思います。台風は常に最新の情報を確認しながら、空振りを恐れず早め早めの対応をとることが重要です。今回はそんな台風に関するいつか役に立つかもしれない(?)雑学をご紹介いたします。

 

【台風雑学その① トトロは知っている?風の通り道】

9月20日現在、今年は14個の台風が発生しています。

30年間(1991~2020年)の平均では、年間で約25個の台風が発生し、約12個の台風が日本から300 km以内に接近し、約3個が日本に上陸しています。発生・接近・上陸ともに、7月から10月にかけて最も多くなります(最新の台風第14号は日本に上陸しました!)。

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上のグラフで発生・接近数は8月が一番多いのに、なぜ上陸数は9月が多いのでしょうか。それは台風が日本の東側にある太平洋高気圧の縁(ふち)に沿って移動することが多く、季節が秋に近づくにつれ太平洋高気圧の張り出しが段々と弱まり東へ後退するため、9月ごろが一番日本に上陸する確率が高くなるからです。

 

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【台風雑学その② ある時は〇〇、またある時は△△、しかしてその実体は・・・】

それは愛の戦士、ではありません(オジサンネタでスミマセン・・・)。

熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。

台風のほかにもそれぞれ最大風速の基準に違いはありますが、「ハリケーン」、「タイフーン」、「サイクロン」と呼ばれる熱帯低気圧があり、いずれも名前は違えども発生・発達する構造は同じです。

「ハリケーン」は北大西洋カリブ海、メキシコ湾および西経180度より東の北太平洋東部、「タイフーン」は北太平洋西部、「サイクロン」はベンガル湾北インド洋に存在する熱帯低気圧を指します。

ちなみに東太平洋のハリケーンが東経180度を横切れば台風の発生となります。台風とタイフーンは似ていますが、基準となる最大風速に違いがあります。

また、ローカル名ですがオーストラリア西海岸ではウイリウイリー、フィリピンではバギオとも呼ばれているそうです。

 

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  発達した熱帯低気圧の各呼び名

 

【台風雑学その③ 君の名は。

気象庁では毎年1月1日以後、最も早く発生した台風を第1号とし、以後台風の発生順に番号をつけています。

また、番号のほかに平成12年(2000年)から、北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には、同領域に共通のアジア名として、同領域内で用いられている固有の名前(加盟国などが提案した名前)を付けることになりました。

平成12年の台風第1号にカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」のアジア名が付けられ、以後、発生順にあらかじめ用意された140個のアジア名を順番に用いて、その後再び「ダムレイ」に戻ります。台風の年間発生数の平年値は25.1個ですので、おおむね5~6年で台風のアジア名が一巡することになります。

そして140個のアジア名のうち日本からは、星座名に由来する名前10個を提案しており、日本は14カ国中5番目となっています。

 

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 「台風のアジア名と意味」の一部抜粋(その1)

 

ところで、最近の日本名のついた台風はいつだったのでしょうか。調べてみると今年6月12日(土)にトンキン湾ベトナムと中国・海南島に挟まれた湾)で発生した台風第4号の「コグマ」でした。

台風名は気象庁の「アジア太平洋域地上天気図」の下の図の赤枠のところに表記されています。ちなみに“TS”はTropical Storm(トロピカルストーム)の略で、最大風速で表記が変わります(ほかにTD(Tropical Depression)、STS(Severe Tropical Storm)、T(Typhoon)があります)。2104の“21”は2021年、“04”は第4号を表しています。その次の“KOGUMA”がアジア名となり89番目の「コグマ」となります。普通の人はまず見向きもしませんよね(笑)。

 

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 6月12日21時のアジア太平洋域地上天気図一部抜粋

 

次回の日本名は103番目の「コンパス」です。9月20日現在の最新の台風第14号はカンボジアが名付けた99番目の「チャンスー」なので、順当に行けば(?)今年中には台風第18号の「コンパス」が日本付近の海域で発生するかもしれません。

 

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(おまけ)

ちなみに台風には前前前世・・・じゃなくて前線がありません。どうしてでしょうか?

前線は暖かい空気と冷たい空気の境目です。熱帯や亜熱帯で発生・発達する台風の中心付近は大量の水蒸気を含んだ暖かい空気でおおわれているため、前線がないんです。一方、暖かい空気と冷たい空気の境目にできるのが温帯低気圧です。そこには前線ができやすいです。