こんにちは、スタッフです。
4/10の授業報告です。午前中は毎年恒例の新3年生用に保護者も一緒に入試説明会を実施しました。生徒の皆さん、少しは「受験モード」になってきたかな?でも歴代の3年生を見ているとまだ少し時間がかかりそうな・・・。詳細は別途ブログにて報告をいたします!
それではさっそく各会場のようすです。この日は、橋本公民館・中会議室、視聴覚室、ソレイユさがみ・セミナ-ルーム4、杜のホールはしもとセミナールーム2の4会場を借りて実施しました。
中会議室のようす
視聴覚室のようす
セミナールーム4のようす
杜のホールはしもとセミナールーム2のようす
先週に引き続き、代表の背中の痛みが思わしくなく、そばで見ていると痛々しくて見るに忍びなかったです。あまり無理をなさらずホドホドに。Please take it easy!
あと嬉しいご報告がひとつ。3月にみのり塾を卒業したM君がなんと入学した高校の制服を着て遊びに来てくれました!聞くところによると、代表が「お世話になったO先生にきちんと挨拶に来んかいっ!」と呼び出したそうです(笑)。
O先生はM君の英語をずっとみていましたが、入試直前の面接練習でも面倒をみてくれていました。中学3年生にとって面接練習ってたぶん人生で初めての経験だったと思います。みんな上手く自分のことを表現できないのが当たり前なので苦労するんですよね。M君もはじめの面接練習では自身なさそうでしたが、O先生は丁寧に何回も指導してくれてM君が自分でも気づかなかった自身が持っている“長所”をうまーく引き出してくれました。さすがO先生!
あと今日は挨拶のほかにもO先生と一緒に国語の問題集の整理を手伝ってくれました。ありがとうM君!
こうやって卒業生がみのり塾に遊びに来てくれるのは先生たちにとって、とても嬉しいです。ほかの卒業生も遠慮しないで遊びに来てくださいね。待ってま~す!
M君(左)とO先生。顔出しはNGですが虹の下はメチャ満面の笑みです!!
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【天晴人語】
~4月1日は寒かった!~
本日(4月10日)は25℃越えの夏日となりましたが、新年度初日の4月1日は桜満開の春のど真ん中にもかかわらずとても寒い日でした。これは日本の西側にある高気圧と東側にある停滞前線に日本がはさまれた結果、等圧線が混んで北よりの風が強く吹いていたためです。相模原市を含む関東地方では未明(0時~3時)から朝(6時~9時)にかけて雨も降っていました。
4月1日9時の天気図です。関東地方は北よりの風が吹き未明から朝にかけて降水もありました。
ところでみなさんはテレビやSNSで『雨雲レーダー』を見たことがありますか?
正式には『気象レーダー』と呼びます。気象レーダーは、アンテナを回転させながら電波(マイクロ波)を発射し、半径数百kmの広範囲内に存在する雨や雪を観測するものです。発射した電波が戻ってくるまでの時間から雨や雪までの距離を測り、戻ってきた電波(レーダーエコー)の強さから雨や雪の強さを観測します。また、戻ってきた電波の周波数のずれ(ドップラー効果)を利用して、雨や雪の動きすなわち降水域の風を観測することができます。
気象レーダーの概要。丸いドームの中にあるアンテナがクルクル回転しながら電波(マイクロ波)を発射しています。(気象庁ホームページより)
~関東上空にドーナツ型の雨雲発見!?~
下の図を見てください。4月1日午前5時半ごろの気象レーダーです。赤丸で囲ったところに奇妙な形の雨雲が観測されてます。同心円状で特に外側に強く降水域が観測されているのが分かります。いったいこれはナニ?まるで巨大なドーナツ型の雨雲のようです。当日はこんな雨雲が空に浮かんでいたのでしょうか?もしホントならばぜひ見てみたかった!
千葉県と神奈川県に変な形の雨雲を発見!(気象庁ホームページより)
拡大すると1つ目の巨大ドーナツは千葉県柏市上空にありました。(気象庁ホームページより)
2つ目の巨大ドーナツは横浜市港北区上空にありました。(気象庁ホームページより)
~巨大ドーナツの正体を暴く!~
さてこのアヤシイ雨雲の正体はいったい何でしょうか?ヒントはこの雨雲の中心にありそうです。それでは詳しく調べてみましょう。地図ソフトを使って雨雲の中心付近を探ってみると…なんと柏市には気象大学校があり、横浜市には日産スタジアム横の鶴見川流域センターがありました。そしていずれの施設にも気象レーダーが設置されていることが判明しました!
柏市の巨大ドーナツの中心には気象大学校がありました(黒丸のところです)。気象レーダーの概要に写真があります。
横浜市の巨大ドーナツの中心にはには鶴見川流域センターがありました(黒丸のところです)。
鶴見川流域センターの気象レーダーの説明です(国土交通省ホームページより)
~降水を過大評価するブライトバンド~
どうやら巨大ドーナツの正体は気象レーダーが関係している、ということが分かりましたね。でもなぜこのようなことが起こったのでしょうか?
こたえを先に言うと、これは『ブライトバンド』という現象によるものなんです!
気温の低い上空において雪片(せっぺん)であった降水粒子は、落下して周囲の気温が上昇し、気温0度となる高度を通過すると、融けて雨滴になります。雪片から雨滴に融ける途中の状態は、いわゆる「みぞれ」ですが、雨滴よりも粒が大きい上、液体に覆われています。
降水粒子には、固体(雪やあられ)の状態であるよりは液体(雨)である方が、また粒が大きい方が、気象レーダーの電波をよく反射するという性質があります。
このため「みぞれ」は、上空の雪片よりも、また下層の雨滴よりもよく電波を反射します。気温が0度となる高度付近の、みぞれが存在している領域は融解層(ゆうかいそう)と呼ばれ、それよりも上層・下層と比べて局所的に強いエコーが気象レーダーによって観測されます。これをブライトバンドと呼びます。
このような融解層(ブライトバンド)が水平に広がりを持っている場合、気象レーダーのアンテナをある仰角(ぎょうかく=電波を発射する角度)で水平に回転させて観測すると、強いエコーがレーダーを中心とする環状の領域に観測されます。ブライトバンドの領域においては、雨の強さを実際よりも強く推定してしまう可能性があります。
ブライトバンドのしくみ。雪から雨への変化で「みぞれ」の層がレーダーで過剰反応します。これが巨大ドーナツの正体でした!(ウエザーニュースホームページより)
ちなみに気象大学校のある柏市の4月1日午前9時の高層気温(ある地点の鉛直方向の気温のこと)データは下の表のとおりです。ブライトバンドが発生するみぞれとなる気温0℃付近の高度は682mでした。実際のブライトバンドはこれより3時間半前の5時半に発生したので気温はもっと低かったハズです。なので融解層の高度ももう少し低かったと思います。おそらく600~650mくらいでしょうか?東京スカイツリー(634m)とほぼ同じ高さですね。4月なのにその高さでは雨ではなく雪だったんです。どおりで地上だって寒かったワケですよね(笑)。
これからみなさんが気象レーダーを見るとき、ブライトバンドが出現するかもしれないので注目していてください!
4月1日9時の気象大学校の高層観測データです。みぞれである0℃付近の高度は682mだったことが分かります。(気象庁ホームページより)