こんにちは、スタッフです。
この日は、橋本公民館・中会議室、和室、ソレイユさがみ・セミナ-ルーム3と4の4会場を借りて実施しました。
昨日の入試説明会に参加した3年生は、高校の選び方や卒業生からのアドバイスを聞いてどう感じましたか?時間はまだ十分あります。希望の高校に向かってさらに励んでください。
中会議室のようす
和室のようす
セミナールーム3のようす
セミナールーム4のようす
本日はビッグなサプライズがありました。なんとフードコミュニティさんからこのようなすばらしい頂き物が届きました!ありがとうございます!さっそく生徒&講師に配ったところ、あっという間になくなりました。おいしそ~、早くたべたいっ!
さて、もう少しすると梅雨が明けて一気に暑さが増してきます。くれぐれも熱中症には気をつけてください。のどが渇く前のこまめな水分補給が大事です。あとエアコンも遠慮なくつけてくださいね。
そしてみなさんは「地球温暖化」ということばを聞いたことがありますか?近年の大雨もこの地球温暖化が原因とされています(今年も大雨による災害が国内で多発しています)。
ここで突然ですが、みなさんに質問です。「平均値」の出し方を知っていますか?
たとえば、中学3年生のヤマダ君の3教科、国語(70点)、数学(75点)、英語(65点)の平均点を出すにはどうすればいいのでしょうか?
答えは、70+75+65=210、210÷3=70点
簡単でしたね。
実は、お天気にも平均値があるのです。
天気予報で、「今日の気温は平年より〇度高く(低く)なるもようです。」なんてフレーズを耳にしたことのある人は多いと思います。実はこの平年(値)が今年の5月19日から変わっていたのです。これを知っている方は相当マニアックです(笑)。
平年値は、その時々の気象(気温、降水量、日照時間など)や天候(冷夏、暖冬、少雨、多雨など)を評価する基準として利用されるとともに、その地点の気候を表す値として用いられています。
気象庁では、西暦年の1の位が1の年から続く『30年間の平均値』をもって平年値とし、『10年ごと』に更新しています。これまでは、1981~2010年の観測値による平年値を使用していましたが、今年は平年値を更新する年にあたり、5月19日から1991~2020年の観測値による新しい平年値となりました。
さきほど登場したヤマダ君から「だから何なの?」と言われそうですが、ちょっと待ってください。意外と奥が深いんです。
下の表は、7月21時の茨城県つくば市にある気象観測所の1000hPa(ヘクトパスカル)の日ごとの気温データです。1000hPaは気圧を表す単位で地上からおおよそ100m上空だと思ってください(高さは気温で変わります)。
そして、これまでの平年値と今回の新しい平年値を比べると、明らかに今回の平年値の気温が高くなっています。特に7月前半は1度以上高くなっています。
この値からも地球温暖化が進んでいることが読み取れるのではないでしょうか。
そしてもう一つ。
もし天気予報で、「今日、7月7日の気温は24度の予想で、平年より1度高くなるもようです。」といった場合、これまでの平年値でしたら2度高かったことになります(地上気温ではなく1000hPaの場合)。去年だったら2度、今年は1度になるって同じ24度の予想なのになんか変だと思いませんか?これは平年値という「前提条件」が変わったために起こった現象といえます。
みなさんは平均値の出し方を理解してました。でもそれだけではダメなんです。数値には「前提条件」があります。これをしっかり把握しないと天気予報と同様に数値の持つ意味がなくなってしまいます。
先ほど質問したヤマダ君の3教科の平均点は70点でしたが、クラスの平均点が90点の場合と50点の場合では、ヤマダ君の立場は180度変わってしまうのです(ヤマダ君ピンチ!)。クラスの平均点(=前提条件)が分かってはじめてヤマダ君の平均点(=数値)の価値が分かるのです。ですので、数値の持つ前提条件が何なのかまでしっかり把握するようにしてくださいね。ちなみにクラスの平均点は50点でした。やったね、ヤマダ君!
今回は、お天気を絡めた身の回りの出来事と数学の関係性についてお話ししました。数学だって役に立つでしょ?
梅雨明けまでもう少しです。熱中症には気をつけながら、みなさん部活、勉強を頑張ってください。